ウィーンの美術館・博物館おすすめ:回り方と選び方

公開日: 読了目安 6 分ウィーン

目次
  1. 絵画好きが最初に向かう四つの館
  2. 皇室の暮らしを知る場所
  3. 自然史と音楽、技術という別の入口
  4. 疲れない回り方の組み立て
  5. チケットと無料入場のしくみ
  6. モデルコースの例
  7. 旅程に落とし込む

ウィーンで美術館や博物館を選ぶなら、まず「何を見たいか」を絵画、皇室の暮らし、自然科学、音楽の四つから決めるのが近道です。この街はハプスブルク家が数百年かけて集めた収集品を、そのまま公共の施設として引き継いでいます。そのため、一日にひとつ大きな館を選び、残りの時間は散歩やカフェに回すくらいが、ちょうどよい距離感です。

絵画好きが最初に向かう四つの館

ウィーンの美術館巡りの中心にあるのが美術史美術館です。ハプスブルク家のコレクションを核にしており、ブリューゲルやフェルメールの作品で知られます。建物そのものが豪華なので、天井や階段を眺めるだけでも時間がかかります。向かいには自然史博物館が同じ形の建物で並び、広場をはさんで二つの大きな館が向き合う光景は、この街の象徴的な風景です。

近代以降の絵画が目当てなら、王宮のそばにあるアルベルティーナ美術館が便利です。モネからピカソまでの作品と、きらびやかな式典の間を一度に楽しめます。クリムトの『接吻』を見たい方は、バロック様式の宮殿である上宮ベルヴェデーレへ。庭園をゆっくり歩いて宮殿に入る流れ自体が、旅の記憶になります。

エゴン・シーレが好きな人にはレオポルド美術館が外せません。世界最大級のシーレのコレクションを持つと言われ、同じ世紀末ウィーンの空気を、クリムトとあわせて比べながら味わえます。ベルヴェデーレとレオポルドを同じ日に回すと、世紀末芸術の流れがつかみやすくなります。

皇室の暮らしを知る場所

絵画よりも人物の物語に惹かれるなら、ホーフブルク:シシィ博物館が向いています。エリーザベト皇妃の生涯、皇帝の居室、銀器のコレクションを通して、宮廷の日常が見えてきます。郊外のシェーンブルン宮殿はハプスブルク家の夏の離宮で、1441室をもつ世界遺産として知られています。庭園まで含めると半日は見ておきたい場所です。

宮殿内の見学は、時間指定や見学コースの決まりがあることが多く、季節によっても変わります。出発前に公式サイトで最新情報を確認しておくと、当日の行列で慌てずにすみます。

自然史と音楽、技術という別の入口

美術に少し疲れたら、視点を変えてみましょう。自然史博物館には恐竜、鉱物、そして約2万9500年前のヴィレンドルフのヴィーナスがあり、子ども連れにも向いています。ウィーン技術博物館は機関車からデジタル時代までの技術史をたどる施設で、雨の日の家族旅行に頼れる選択肢です。

音楽の都らしい体験なら音楽の家です。バーチャルのオーケストラを指揮できる体験型の展示で、楽譜が読めなくても楽しめます。クラシックのコンサートは夜にとっておき、昼間は音の仕組みを遊びながら学ぶ、という組み立ても面白いでしょう。

疲れない回り方の組み立て

ウィーンの主要な館は、リンク通りの周辺に集まっているため、徒歩やトラムでつなぎやすいのが利点です。次のような考え方で一日を作ると、詰め込みすぎを防げます。

  • 午前はいちばん見たい大型館をひとつだけ選ぶ。
  • 昼は伝統的なカフェで休み、午後は小さめの館か庭園にする。
  • 同じ日に絵画系の大型館を三つ以上入れない。
  • 雨の日用に、技術博物館や音楽の家を予備として残しておく。

食事の選び方に迷ったら、ウィーンのグルメ案内も参考にしてください。美術館の合間に立ち寄れるカフェやケーキの話をまとめています。同じように大型館を一日ひとつずつ回すという発想は、ベルリンの博物館ガイドでも使えます。

チケットと無料入場のしくみ

複数の施設を回る予定なら、Vienna PASSやシシィ・チケット(シェーンブルン、ホーフブルク、家具博物館)のような共通券が選択肢になります。ただし、料金や対象施設は年ごとに変わるため、元が取れるかどうかは訪問予定の館と照らして計算するのが確実です。

19歳未満は多くの国立ミュージアムが無料とされ、年に数日の無料日を設ける館もあります。条件は変更されることがあるので、必ず各館の公式ページで確かめてください。

モデルコースの例

絵画を満喫する日

午前に美術史美術館をじっくり見て、午後はアルベルティーナ美術館で近代絵画を楽しみます。夕方は街歩きだけにして、頭を休ませましょう。

世紀末芸術を追う日

午前にベルヴェデーレでクリムトを見て、午後はレオポルド美術館でシーレに会います。二人の違いを意識すると、同じ時代でもまったく別の表現だったことがよくわかります。

宮殿と皇室の日

午前にホーフブルクのシシィ博物館、午後にシェーンブルン宮殿へ。移動が長くなるので、他の予定は入れないほうが無難です。

ほかの街との組み合わせを考えているなら、プラハ2日間のモデルコースと合わせて、中欧の旅程を組むのも楽しい方法です。

旅程に落とし込む

行きたい館を選んだら、あとは日数に合わせて並べるだけです。このサイトでは、気になる場所を保存して、日ごとの旅程にまとめられます。ウィーンの博物館テーマで候補を眺め、日別プランに落とし込んでみてください。

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