メキシコシティの博物館・美術館おすすめ9選と回り方
目次
メキシコシティの博物館は数が多すぎて、全部は回れません。限られた日数なら、国立人類学博物館、テンプロ・マヨールと博物館、ベジャス・アルテス宮殿、フリーダ・カーロ博物館の4か所を軸にすると、古代文明、アステカの都、壁画、そして有名な画家の暮らしまで一通り触れられます。ほかの館は、近くに行ったときの楽しみとして考えるのが現実的です。
出かける前に知っておきたい基本ルール
多くの博物館は火曜から日曜に開いていて、月曜は休館です。旅程が崩れる原因のほとんどがこれなので、月曜は街歩きや市場、公園、近郊への日帰りに充て、博物館はそれ以外の日にまとめましょう。開館時間や料金は変わるため、出発前に各館の公式サイトで確認してください。この記事では具体的な金額や時間は書いていません。
すべての館に使える共通券はなく、チャプルテペック公園内の各館もそれぞれ別料金です。事前のオンライン購入が本当に必要なのはフリーダ・カーロ博物館くらいです。日曜はINAH管轄の博物館がメキシコ国民と居住者に無料になりますが、旅行者は通常有料のままなので、日曜はただ混むだけの日になりがちです。また、街は標高約2,240メートルにあります。最初の2日は詰め込まず、水をこまめに飲んでゆっくり歩きましょう。
街全体のイメージを先につかみたいときはメキシコシティのガイドや、地図に全施設が載っている博物館テーマのページが便利です。
興味から選ぶ、どの館に行くか
- 古代メキシコを知りたい人は、国立人類学博物館とテンプロ・マヨール。前者は全体像、後者は足元に眠る都の姿を見せてくれます。
- 壁画や近代美術なら、ベジャス・アルテス宮殿とMUNAL国立美術館。時間があればタマヨ美術館かMUACを加えます。
- 画家の家をのぞきたいなら、通称「青い家」のフリーダ・カーロ博物館。
- 気軽に立ち寄れる場所なら、外観が目を引くスマヤ美術館。
先にこのように分けてから日程を組むと、名前の長いリストを前に迷うことが減ります。以下では地区ごとに組み合わせを紹介します。
1日目 チャプルテペック公園で過ごす
午前 国立人類学博物館
国立人類学博物館は、どなたにも飛ばさないでほしい一館です。古代メキシコの諸文明を扱い、最も有名な展示品はアステカの太陽の石です。展示室は文化と地域ごとに分かれているので、端から端まで見る必要はありません。3、4室を選び、メシーカ(アステカ)の部屋に一番時間をかけ、疲れたら中庭で休みましょう。目安は2〜3時間で、団体見学が増える前の午前中が落ち着いています。
午後 タマヨ美術館とチャプルテペック城
そのあと公園内のタマヨ美術館へ。国際的な現代美術が中心で、古代の遺物を見たあとに目を切り替えるのにちょうどいい場所です。最後は丘の上のチャプルテペック城で、中は国立歴史博物館になっています。かつて皇帝マクシミリアンが暮らした城で、テラスからは公園や大通り、遠くの街並みが見渡せます。疲れたらタマヨ美術館を外して、ほかの2か所だけにしても構いません。
2日目 歴史地区は徒歩で
2つ目のまとまりは、ソカロ周辺の徒歩圏です。まずテンプロ・マヨールと博物館。広場からほんの数歩のところにアステカ主神殿の遺跡があり、現代の街がテノチティトランの上に重なっていることを実感できます。先に遺跡を歩き、そのあと館内で出土品を見る順番がおすすめです。
昼食をはさんでベジャス・アルテス宮殿へ。大理石の劇場兼美術の殿堂で、リベラ、オロスコ、シケイロスらの壁画が見られます。中に入らなくても外観は一見の価値がありますが、壁画が目的の人が多いはずです。向かいのMUNAL国立美術館は新古典主義の宮殿で、メキシコ美術の流れをたどれます。大聖堂や国立宮殿、市場まで同じ日に詰め込むと失敗しやすいので、2つほどに絞り、残りは別の朝に回しましょう。
3日目 南部の青い家と大学キャンパス
フリーダ・カーロ博物館は、緑豊かなコヨアカン地区にある、画家が生まれ育った青い家です。身の回りの品や作品が展示されています。周辺の石畳の道を歩き、広場で休み、軽く食事をしてから戻ってくると、自然に半日の行程になります。チケットは必ずオンラインで事前に購入し、日にちが決まったら早めに押さえましょう。
余力があれば大学キャンパス内のMUAC大学現代美術館へ。モダンな建物で、遺物よりもアイデアを味わいたい人に向いています。チャプルテペックや歴史地区からは遠いので、1日を独立させるほうが無理がありません。
雨の日や予算を抑えたいときの選択肢
スマヤ美術館は銀色のタイルに覆われた外観で、遠くからでもすぐに分かります。ロダンの彫刻やヨーロッパの巨匠の作品が収蔵されており、雨の日や節約したい日の頼りになります。ただし収蔵品はメキシコよりヨーロッパ寄りなので、建築と多様さを楽しむつもりで行くのがよいでしょう。入館条件は公式サイトで確認してください。
よくある質問
何日あれば足りますか
要点だけなら2日で足ります。1日はチャプルテペック、もう1日は歴史地区です。美術が旅の目的なら、3日目に南部を足してください。1週間あっても全部は回りきれないので、網羅しようとしないことが大切です。
いつ行くのがよいですか
平日の午前がいちばん静かです。日曜は混み、月曜はほとんど休みで、祝祭の時期は行列が長くなります。死者の日のような行事に合わせるなら、どこも混むので、予約できるものは早めに押さえましょう。
食事も旅の一部です。館のあいだの昼食にはメキシコシティのグルメガイドが役に立ちますし、ほかの大都市の回り方はニューヨークの博物館ガイドも参考になります。
自分の旅程にまとめる
歩く速さは人それぞれです。この3日間は骨組みとして使い、宿の場所や体力、天気に合わせて順番を入れ替えてください。準備ができたらメキシコシティのプラン作成を開き、博物館テーマを選べば、地区ごとに並べてくれます。1日に大きな館は2つまで。広場でぼんやり過ごす時間が、5つ目の展示室より記憶に残ることも多いものです。