東京の美術館・博物館おすすめ:エリア別の回り方ガイド
目次
東京でおすすめの美術館や博物館はどこか。答えは、一覧を眺めるよりエリアごとに考えることです。上野には国立の館が歩いて回れる距離に集まり、六本木では超高層ビルの上で現代アートに出会え、ジブリ美術館とチームラボ プラネッツはそれぞれ半日を使う価値があります。
東京では移動の順番が大切
東京は世界有数の大都市で、地図では近く見える二つの館が、電車で四十分離れていることもあります。午前に三鷹、昼に豊洲、午後に上野と動くと、一日の多くをホームと乗り換えで過ごすことになります。おすすめは、一日に主役の館を一つ決め、近くにもう一か所を加え、夜は食事に空けておく組み立て方です。
館によっては事前予約制のチケットのみで、遅くまで開いている館もあれば、近年改修で休館した館もあります。必ず公式サイトで最新情報を確認してください。料金や休館日はあえて載せていません。予算を抑えたい方は、上野などの複数の館で割引になるグルッとパスが旅程に合うか調べてみましょう。また、国際博物館の日(5月18日)や文化の日(11月3日)に無料になる館もあります。
上野:歩いて回れる美術館・博物館の集まり
東京国立博物館
上野公園は東京で最も「ミュージアムの街」に近い場所で、その中心が東京国立博物館です。侍の甲冑や刀剣、浮世絵、仏像など、日本最大級の美術・歴史コレクションを所蔵しています。敷地には複数の建物があり、一度にすべてを見ようとするのは失敗のもとです。まず本館から入り、日本美術がおおむね時代順に並ぶ展示室をじっくり見て、体力が残っていれば他の館へ進みましょう。
可能なら平日の午前がおすすめです。壊れやすい作品は保護のため入れ替えられるので、数か月後に再訪しても同じ展示にはなりません。
国立西洋美術館
公園の反対側には、ル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館があります。日本美術のあとに訪れると気分が変わり、モネの絵画やロダンの彫刻を楽しめます。前庭のロダン作品は入館しなくても無料で見られるので、時間が少ない日でも立ち寄りやすいのが利点です。建物はユネスコに登録されたル・コルビュジエの建築作品群の一つで、建築好きにはそれだけで訪れる理由になります。
上野にはほかにも、別の博物館、夏にハスが茂る池、動物園があります。一日の例としては、午前に国立博物館、池のほとりで昼食、午後に西洋美術館、夕方に谷中まで歩いて落ち着いた下町の空気を味わう流れが定番です。食事の候補は東京グルメの記事も参考にしてください。
六本木・青山:現代アートと静かな庭
森美術館
森美術館は六本木ヒルズの森タワー53階にあり、展覧会と一緒に街の眺めも楽しめます。現代アートが中心で展示は入れ替わるため、訪れる前に開催中の内容を確認しましょう。ほかの多くの館より遅くまで開いているので、一日の締めくくりに向いています。午後に入り、夕暮れを館内で迎える過ごし方がおすすめです。
根津美術館
六本木から青山の根津美術館へ移ると、空気が一気に静まります。日本と東洋の古美術を、隈研吾設計の建物で見せており、奥には広い庭園が広がっています。庭は必ず歩いてください。木々の間に点在する茶室が、大きな館よりこの美術館を記憶に残す理由だと感じる人が多いのです。平日の午前に、園路をゆっくり歩くのがおすすめです。
この二館は、芸術は好きだけれどツアー客の混雑は避けたい人にぴったりの組み合わせです。間に表参道の洗練された通りを散歩すれば、午後がちょうど埋まります。
湾岸エリア:チームラボ プラネッツと日本科学未来館
チームラボ プラネッツ
チームラボ プラネッツは、一般的な美術館というより、水と光の中を裸足で歩く没入型の空間が連続する施設です。チケットは事前にオンラインで購入し、水に入る区間があるため、短パンや裾をまくりやすいズボンで行きましょう。所要時間は二時間半ほど見ておくと安心です。
日本科学未来館
国立の科学館である日本科学未来館は、家族連れや、ロボット、宇宙、人工知能に興味がある人に向いています。吊り下げられた地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」が最も印象に残り、ロボットの実演に時間を合わせる価値もあります。二か所とも湾岸側にあり一日にまとめやすいですが、移動は隣同士と決めつけず、経路検索アプリで確認してください。
単独で出かけたい二つの館
三鷹の森ジブリ美術館
三鷹の森ジブリ美術館は、宮崎駿さんのアニメーションの世界に捧げられた館です。チケットは当日券がなく事前購入のみで、入場時間が指定されるため、まずこの予定を確定させ、その前後に他の予定を組み立てましょう。館内は撮影禁止ですが、そのおかげで落ち着いて見学できます。三鷹へは都心から中央線で行け、近くの井の頭恩賜公園の散歩は訪問前後にちょうどよい時間になります。
江戸東京博物館
両国にある江戸東京博物館は、縮尺模型や復元展示で江戸時代から現代までの東京の歩みを伝えます。改修による休館があったため、一日の予定を立てる前に開館しているか確認してください。開いていれば、東京がなぜ今の姿になったのかを知る最良の入り口になります。
一日の組み合わせ例
- 文化遺産の日:午前に東京国立博物館、午後に国立西洋美術館、夕方は上野を散歩。
- 現代アートの日:午前に根津美術館、表参道を散歩し、夕暮れ時に森美術館。
- 家族向けの日:昼前に日本科学未来館、休憩をはさんでチームラボ プラネッツ。
- アニメの日:予約時間にジブリ美術館、そのあと井の頭恩賜公園へ行き、夜は吉祥寺で食事。
美術館めぐりは立ちっぱなしで集中も続くため、大きな館を三つ連続で入れるのは避けましょう。良い館を二つと、ゆっくりした昼食のほうがよいリズムです。ロンドンの美術館・博物館やニューヨークの美術館の記事も、一日に主役の館は一つという同じ考え方で組んでいます。
実用的なヒント
- SuicaやPasmoなどのICカードを使えば、乗車のたびに切符を買う必要がありません。
- 多くの館にコインロッカーやクロークがあり、大きなリュックは展示室に持ち込めない場合があります。
- 平日の午前は、週末や祝日より落ち着いていることが多いです。
- 特別展も要チェックです。目玉になることがあり、別料金のチケットが必要な場合もあります。
- 予備として少額の現金を持っておくと安心ですが、カード対応の施設も増えています。
自分だけの美術館プランを作る
日本の首都に滞在できる日数が少ない場合は、美術館を別の旅行として扱わず、全体の旅程に組み込むのがおすすめです。東京ガイドではエリアと見どころを紹介し、美術館テーマのページですべての施設を地図で確認でき、東京プランナーで日ごとの計画に振り分けられます。国全体を知りたい方は日本のページもどうぞ。次にアジアを巡るなら、ソウル3日間モデルコースが続きの読み物になります。