ロンドン グルメ案内:パブ、マーケット、多国籍料理
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ロンドンは食事がおいしくない街だと思われがちですが、実際に歩いてみると選択肢の広さに驚かされます。この街の食卓は三本の柱で成り立っています。パブとローストに代表される伝統的な英国料理、世界的に知られたフードマーケット、そして南アジア、中東、地中海、カリブ海から来た人々が持ち込んだ各国の味です。この記事では、観光客向けの落とし穴を避けながら、数日でこの三つを味わう方法を紹介します。
ロンドンの食べ方を知る
ロンドンはとても広く、おいしい店は人が最も多い場所にあるとは限りません。有名店の名前を追いかけるより、エリア単位で食事を考えるのがおすすめです。その日に観光するエリアを決め、歩ける範囲でマーケットを一つ、座って食べる店を一つ、軽食を一つ選びます。地下鉄に乗る時間が減り、食欲も保てます。
価格はストリートフード一箱からテイスティングコースまで幅があり、年ごとに変わります。ネットで見かけた金額は目安と考え、店頭のメニューで確認してください。人気店の多くは少人数の予約を受けておらず、ピーク時には行列ができます。昼や夜の混雑が始まる少し前に着くのが、いちばん簡単な対策です。
食事が旅の一部にすぎない場合は、ロンドンの博物館ガイドもあわせて読むと便利です。大きなギャラリーのいくつかは、ランチに良い店まで歩いて行ける距離にあります。
パブ、サンデーロースト、英国の定番
英国料理がいちばん落ち着いて見えるのはパブです。ラミネート加工された長いメニューより、季節ごとに変わる短いメニューと、樽出しのエールが数種類ある店を選ぶとよいでしょう。定番の注文は、マッシュポテト添えのパイ、チーズとパンとピクルスのプラウマンズランチ、そして日曜日のローストです。肉、ローストポテト、野菜に加え、牛肉ならヨークシャープディングが付きます。ランチとディナーの間は厨房を閉める店も多く、日曜の午後はすぐに満席になるので予約をおすすめします。
歴史ある雰囲気を味わいたいなら、コヴェント・ガーデンにあるRulesです。1798年から営業を続け、ロンドン最古のレストランとして知られています。ジビエや古典的な英国料理が中心で、自国では食べられないものを試すのにぴったりです。店内はやや格式があり、夜は事前予約が安心です。
パブの作法は旅行者には少し意外かもしれません。注文も支払いもカウンターで行い、テーブルまで店員が来るのを待ちません。料理を頼むときはテーブル番号を伝え、お酒は順番におごり合うのが習慣です。チップは店によって扱いが違うので、会計にサービス料が含まれているか確認してから決めましょう。
マーケット巡り:ボロー、カムデン
マーケットは、一か所で多くの味を試せる最も手軽な方法です。ロンドン・ブリッジの近くにあるBorough Marketは、市内で最も有名なフードマーケットで、チーズ、肉、魚介、温かい料理が所狭しと並びます。平日の午前中がいちばん快適で、週末は人が多く行列の進みも遅くなります。何か買う前にまず一周し、いちばん気になった店に戻りましょう。
そこから歩いて数分のPadellaは、打ち立ての手作りパスタで知られる小さなイタリアンで、価格も良心的です。カジュアルな店内、短いメニュー、見た目よりも早く進む行列と、ロンドンらしさがそろっています。ピーク時に列が長ければ、時間をずらして早めの夕食にするとよいでしょう。
北部のCamden Marketには、世界各国のストリートフードの屋台が数百軒並び、オルタナティブ系のファッション店も隣り合っています。ここでは一皿の完璧な料理を探すより、いくつかの屋台を回ってランチを組み立てるのが楽しみ方です。揚げたもの、焼いたもの、甘いものを少しずつ。友人とシェアすれば、より多くの味を試せます。
カレー、ベーグル、イーストエンド
ロンドンのインド料理は付け足しではなく、日常の食生活の一部です。おしゃれな入口としてはDishoom Covent Gardenがおすすめです。ボンベイのカフェに着想を得た店で、黒いダールとベーコンナンロールが名物です。待ち時間が出るのは当たり前の人気店なので、早めに名前を書くか、午後の遅い時間を狙いましょう。
古い移民の層を感じたいなら東へ向かいます。ブリックレーンのBeigel Bakeは24時間営業のベーカリーで、ソルトビーフのベーグルが有名です。パブやライブの帰りの定番ですが、昼間の軽食としても十分おいしいです。周辺にはカレーハウス、ストリートアート、そして街の個性をつくる日曜マーケットがあります。
こうした店名のほかに覚えておきたいのは、移民コミュニティをたどるという考え方です。北のトルコ式グリル、南のカリブ系ベーカリー、東のベトナム系カフェ、西のレバノン料理のカウンターなど、主要な観光ルートから少し寄り道する価値があります。
フィッシュ&チップスと本格アフタヌーンティー
旅行者がまず尋ねる料理がフィッシュ&チップスですが、店ごとの質の差はとても大きいです。注文を受けてから揚げる魚、さくっとした衣、シンプルなメニューを目印にしましょう。Poppies Fish & Chipsはイーストエンドのレトロな老舗で、揚げたての伝統的なフィッシュ&チップスを出します。ダイナー風の内装が、この料理の懐かしさとよく合います。マッシーピーズやタルタルソースを添えれば完璧です。
もう一つの英国を代表する習慣は、ピカデリーのFortnum & Mason Diamond Jubilee Tea Salonで体験できます。スコーンやサンドイッチを添えた伝統的なアフタヌーンティーを楽しめます。このお茶は軽食ではなく特別な時間なので、予定を詰めすぎない午後に取っておき、事前に予約しましょう。ドレスコードがある場合は公式サイトに記載されています。
もっと気軽に済ませたければ、多くのベーカリーやカフェでクロテッドクリームとジャム付きのスコーンをテイクアウトできます。ジャムが先かクリームが先かという昔ながらの論争に正解はありません。好きな方を選んでください。
三日間の食べ歩きモデルプラン
- 1日目:ロンドン・ブリッジ近くで朝食、Borough Marketをゆっくり一周、Padellaでパスタ、夜はパブで樽生エールとともに夕食。
- 2日目:午前はコヴェント・ガーデン、午後はピカデリーのFortnum & Masonでお茶、夜は気分に合わせてRulesかDishoom。
- 3日目:ブリックレーンでBeigel Bake、イーストエンドを散策、Poppiesでフィッシュ&チップス、夕暮れのCamden Marketでストリートフード巡り。
これは台本ではなくひな形として使ってください。行列がひどければ二日を入れ替え、雨なら屋根のある会場や別の食事に市場を移します。これだけ大きな街では、完璧な計画より柔軟な計画のほうが役に立ちます。自分の日程に合わせた版はロンドンの日別プランで作れます。
出発前の実用メモ
- 営業日と営業時間は各店の公式サイトで確認してください。季節で変わり、定休日がある店もあります。
- アレルギーや食事制限は店員に伝えましょう。ロンドンではベジタリアンやヴィーガンの選択肢も豊富です。
- ほとんどの場所でタッチ決済が使えますが、小さな屋台のために少額の現金も持っておくと安心です。
- オフィスワーカーのランチ時間を外して食べると、行列を避けられます。
- 近い店同士は歩いて移動しましょう。ゆっくり歩くほど発見のある街です。
食事が旅全体にどう収まるかは、同じくエリア単位で組んだパリ3日間モデルコースも参考になります。ほかの店はロンドンのグルメページで探し、そのうえでルートを固めましょう。
ロンドンは、一つの予約よりも好奇心に報いてくれる街です。パブでパイを食べ、パスタの行列に並び、ストリートフードをシェアして、最後にスコーンで締めくくれば、この街の食卓ならではの味わいの大半を体験したことになります。