カイロ3日間モデルコース|ピラミッドと旧市街とナイル
目次
カイロを3日で効率よく回るなら、1日に1エリアだけを歩くのがコツです。初日は西岸のギザでピラミッドと新しい大博物館、2日目は中世の面影が残るイスラーム地区、3日目はエジプト考古学博物館とコプト地区、夜はナイル川のほとりという流れです。カイロはとても広く渋滞も有名なので、このコースでは街を横断するのを1日1回までに抑えています。
出発前に知っておきたい、3日間を楽にする考え方
初めてのカイロで多くの人が苦労するのは、距離と暑さです。見どころは大きく3つに分かれています。西のギザ、タハリール広場周辺の中心部と近くのイスラーム地区、そして南のコプト地区です。移動はタクシーや配車アプリが一般的ですが、地図で見るより時間がかかることが多いため、各日をひとつのエリアにまとめ、昼食の場所もあらかじめ決めておきます。
朝は早めに動き出しましょう。屋外の遺跡は開場直後の数時間がずっと快適で、昼の長い空き時間は食事と休憩にちょうどいいです。開館時間、チケットの種類、開放されている展示室は変わりやすく、新しい博物館では特にそうなので、出発の数日前に公式サイトで確認してください。博物館が一番の目当てなら、カイロの博物館ガイドと見る順番にこのコースよりずっと詳しくまとめています。
1日目 ギザの台地と大エジプト博物館
午前 ピラミッドとスフィンクス
できるだけ早くギザに向かいます。ギザのピラミッドとスフィンクスは、旅のなかで一番元気な時間を使う価値がある場所です。気温の面でも、あとから団体客が増える点でも朝が有利です。クフ王のピラミッドは古代世界の七不思議で唯一現存するもので、基部に立って感じる大きさは写真とはまるで違います。
チケットは公式の入口でのみ購入し、道中でガイドやラクダ乗りを勧められたら丁寧に断りましょう。歩くのが好きなら、三大ピラミッドとスフィンクスのあいだを歩くギザ台地ウォークが2時間ほどで、バスの停留所からは見られない砂漠の景色を楽しめます。日陰がほとんどないので、水、帽子、サングラスは必須です。
午後 大エジプト博物館
近くで昼食をとったら、午後はピラミッドのすぐそばにある大エジプト博物館へ。ツタンカーメンのコレクションがひとつの場所にまとめて展示されています。チケットは事前にオンラインで予約し、時間を多めに見ておいてください。建物がとても大きく、1時間では足りません。平日の朝が最も静かなので、日程が許せば博物館を先にして、台地を夕方に回す順番にしてもかまいません。
日没前に体力が残っていれば、ピラミッド周辺の砂漠を進むギザの乗馬で遺跡を遠くから眺めるのも人気です。乗る前に料金をはっきり決め、馬の状態が良さそうかも確認しましょう。
2日目 イスラーム地区、城塞からハーン・ハリーリまで
午前 サラディン城塞とイスラーム美術博物館
この日は中世のカイロに入ります。まずは岩の高台に築かれた12世紀の要塞、サラディン城塞から。街全体を見渡せて、ムハンマド・アリー・モスクもここにあります。モスクでは肩と膝を覆いましょう。晴れた日は城壁から旧市街が眼下に広がるのが見え、その後の道順のイメージがつかめます。
次は少し移動してイスラーム美術博物館へ。木工、金工、タイルといった展示品は、このあと建物の外壁で目にするものと同じ種類の工芸なので、同じ日に回る意味があります。
午後 アズハル・モスクとムイッズ通り
歩いてアズハル・モスクへ向かいます。西暦970年に創建され、イスラーム世界を代表する学びの中心のひとつです。礼拝の時間を避け、靴を脱ぎ、女性は髪を覆ってください。続いて、モスクや学院、古い城門が並ぶムイッズ通りを歩きます。いつ歩いても雰囲気がありますが、疲れていたら夕方にライトアップされてから戻るのもおすすめです。
夕方 市場とミントティー、旋回舞踊
ハーン・ハリーリ市場はこのすぐそばで、午後の光のなかを歩くのが一番です。値段交渉は付き物なので、最初の提示額の半分くらいから始め、笑顔で立ち去る余裕を持ちましょう。足が疲れたらエル・フィシャーウィ・カフェでミントティーを。注文の前に値段を聞いておくと安心です。
舞台を観たい方には、修復された商人の館で夜に行われるウェカレト・エル・ゴーリのタンヌーラ・ショーがあります。良い席のために30分前には着いておきましょう。静かに一日を終えたいなら、旧市街の屋根を見渡せる丘の庭園アズハル公園へ。入場料がかかり、夕暮れの光が最も美しい時間です。
3日目 タハリール、コプト地区、ナイル川
午前 エジプト考古学博物館
午前はタハリール広場のエジプト考古学博物館で。1902年以来の街を代表する博物館で、古い建物には新しい館にはない趣があります。収蔵品が各施設のあいだで移されているため、行く前に開館時間と閉鎖中の展示室を確認してください。王家のミイラの物語を知りたければエジプト文明国立博物館があり、ミイラ室には別に時間が必要です。
昼食 コシャリ
昼はエジプトの国民食をぜひ。コシャリ・アブー・タレクは特によく知られた店のひとつです。辛いソースとガーリックビネガーをかけてもらいましょう。値段は手頃で量もたっぷり、午後に向けてのエネルギー補給になります。
午後 コプト地区
タクシーで南のコプト地区へ向かうと、雰囲気ががらりと変わります。つるされた教会は古い要塞の門の上に建てられ、隣のコプト博物館には初期キリスト教時代の織物、写本、木彫が収められています。二つをまとめて見学し、時間があれば近くのベン・エズラ・シナゴーグも加えましょう。騒がしい街のなかの静かな一角であり、カイロの物語がファラオとイスラームだけではないと気づかされます。
夜 ザマレクと川沿い
締めくくりはザマレク島です。ナイル川沿いとザマレクの散策は日没後が最高で、途中でファルーカ(帆船)に短時間乗ることもできます。カイロ・タワーは日没と夜景の両方を見られるよう早めに上りましょう。夕食には、エジプトの屋台料理をモダンに出すザマレクのズーバがおすすめで、ターメイヤとハワウシを一緒に頼んでみてください。
夜に余裕があってクラシック音楽が好きなら、近くのカイロ・オペラハウスもありますが、きちんとした服装が求められるので、チケットを買う前にドレスコードを調べておきましょう。
旅全体の実用アドバイス
- 宿はザマレク、中心部、ギザ周辺から優先度に合わせて選び、移動は路上で値段交渉せず、正規のタクシーか配車アプリを使います。
- チップや入場口のために小額紙幣を用意し、公式のチケットページをスマホに保存しておきましょう。
- モスクや教会では控えめな服装を心がけ、日よけに薄手のスカーフがあると便利です。
- 水はボトル入りを飲み、胃腸が敏感な人は氷と生のサラダに注意しましょう。
- 午後の予定には余裕を持たせてください。暑さ、行列、渋滞でいつか計画は変わります。
日程に合わせた調整のしかた
2日しかない場合は1日目と2日目を残し、エジプト考古学博物館は空港へ向かう途中のタハリール立ち寄りに足します。4日あるなら、午前にサッカラの墓地かダハシュールを訪ねると、ピラミッド時代をより静かに感じられますし、ワディ・デグラ保護区は人混みから離れたい人向けの、市内近くでは貴重な砂漠の散策路です。
遺跡より食べ物が好きな人は、昼食とお茶の時間を長めにとり、同じ地区の古いパン屋やカフェを回るのもよいでしょう。地区ごとに組み立てる考え方は他の古い首都でも通用し、たとえばイスタンブールの食べ歩きガイドでも同じです。どのコースでもエリアごとに一日を組み、暑さの余裕を残して、街の意外さを楽しんでください。
この案を自分の日付に合わせた予定にしたいときは、カイロの日別プランを開いてペースに合わせて調整してください。ほかにもカイロの街ガイド、文化スポットの一覧、エジプトの概要もご覧ください。